思い出

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〔今日は、疲れた一日だった。〕

それだけ書いて、私は日記帳を閉じた。
ひいおじいちゃんを見習って、私も夏休みから始めた
日記を書く習慣。

最初の内はちゃんと、その日の出来事とか、次の日の予定やらまで書いていたが、夏休みも終わりに掛かり、純粋に飽きてきた。

ひいおじいちゃんは、何十年と書き続けた人だけど
私は、一ヶ月持つか怪しいくらいには飽きている。

正直な所、内容が大体同じになってしまって、
三日に一度は、同じ事が書いてある。
疲れた、楽しかった、眠い。この三拍子で埋まってきた。
見返す度に、一緒じゃん。なんて思いが湧いてしまって、やる気が結構削がれる。自分で書いて見返しているのに。

〔ひーじいちゃんすげぇな。〕

ポツリとそんな言葉が出て来る。
よく考えれば、ひいじいちゃんは筆まめが出来るほどの、
メモ書き、日記書き、であった。
おまけに、内容も被り無し。読んでいて飽きない日記だ。
亡くなった後に出て来た、日記の冊数にため息が漏れるほどはあった。

〔···でも、ひーじいちゃんの事、もっと知れたからなぁ。
あの日記で、思い出話も色々聞けたしなぁ。〕

来年になり、この日記を見た時に、私はどんな想いになるのだろうか。今と似たような思いか、もっと違う想いか。

それを考えていると、何故かワクワクしてきた。

〔うん、もうちょっとだけ続けてみよう。〕

もしかしたら、ひいじいちゃんぐらいに、
濃い内容に成っていくかも知れない。

今日の分、やる気が出た。って書き足しておこう。

8/26/2023, 12:17:50 PM