てふてふ蝶々

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初めての時は、手首に一本。
血が滲むまで切るのには結構大変なんだなって思った。
死にたいとかそんな気持ちなんてなかったけど、1人で暇で退屈でやってみただけ。
意外と自分が痛みに強いと知った。
それからは、別に癖になる事はなかったから、次にカッターで切ったのは、夏。
手の甲に星型に切ってみた。
跡が残ればいいと思って慎重に綺麗な星型に切った。
夏休みが明けて、学校で友達に何か言われたら面倒だと思って、包帯とかバンドエイドで隠してたけど、ずっとは無理だったから、「墨入れたいんだよねー」って誤魔化す事にした。
悪いことしてるわけでもないのに誤魔化すのって嫌だなぁって思って、見えない所を切るようになった。
太ももの付け根、二の腕、お腹。
どこも切りにくいから一本線。
血が滲むと、やった!切れたって達成感がある。
別に死にたくて切るわけじゃなかった。
でも、死にたくなるような事が起きた。
生きていたくないって思った。
体のどこを切っても切るのは大変だと知ってたから、たくさんの薬と酒を飲んだ。
気がついたら病院で、胃洗浄とか言う治療されてた。
死ぬって意外と大変だ。
ちゃんと死ねる方法を探した。
テレビのニュースでは、事故や自殺や殺人で人が死んでるけれど、どうやってかは教えてくれない。
ネットにはたくさん死に方がのってるけど、確実な方法はなかなか難しい。
しかも、失敗したら後遺症が残って生き延びちゃったりするらしい。
だから、確率の高い方法で、
できればあんまり苦しいとか痛いとかない方法で。
別に上手くいかなくたっていいんだけどね。
どうせ、いつかは死ぬんだし。
なるべく早く死ねるように頑張ってみる。

8/9/2023, 12:17:50 PM