ねちょねちょ系鯖缶

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星を追いかけていた
おそらく、自らの目をも知るより昔から

きっと、彼らに自身を重ねていた
いつの日か輝けられると、何かになれると
筈だとずっと、聲を重ねて
意味が無くとも、手を重ねて

結果、果然その手に何もあってはしなかった
伸ばしただけで、光の粒すら遍く掴めず
ただ、余韻を求めて開いて閉じて
再々と、再々と


無駄だな
この行為に一切の生産性は見込めない
この無駄を排他してせめてもの努力をすべきだと
そう、分かっていれども、気付けば先には星がある

自ら呪った期待を未だ、噛み切れない儘でいる
どうすれば
このままであらずに済んでいたのか


知れていたなら、苦労しないな

7/23/2025, 4:46:46 AM