今年は、尻尾がフサフサしていて、体の色は焦げ茶のリスがチロッチロッと出て来る。なんていう種類のリスだろう。家の近くで野生のリスをよく見かける。
可愛いと思う間もなく雑木林に逃げ込んで、いつもわたしをポカンとさせる。
リスも山から下りて来ているんだろうか。
職場の裏山に、猿軍団が居ることは知ってる。駐車場や道路をウロウロしたり、民家の屋根で日向ぼっこしたりしている。
今年はギャーギャー騒ぐ声が裏山から聞こえてくる。熊が近くにいるからかもしれない。
子猿は道路を上手に横断できなくて、ひかれたりしてる。親猿が、ひかれた子猿を気にして、なかなか立ち去らず、次の日の朝もウロウロしているのを見かける。
この時期、猿だけではなくイノシシやタヌキなどもひかれたりするので、道路清掃車は大忙しだ。
引っ越して来た時、ハムスターも連れてきて3ヶ月で死んでしまった。本当は土に埋めてあげるのが一番いいんだけど。
東京に居た頃は、ハムスターが死んだときも動物霊園まで、自転車で運んで火葬してもらった。
こっちでは動物霊園まで遠くて、公共の施設に頼んで引き取りに来てもらった。公共の火葬なので、タヌキやサル、イノシシと一緒に火葬されるという事だった。
小さな箱に可愛がっていたハムスターを入れて、お菓子の小さな袋に花と餌を入れてあげて、係の人に渡した。
火葬してあげるのと、土に埋めてあげるのとでは、どっちが良かったんだろう。
土だと川原に埋めることになるけど、かなり深く掘らないと、イノシシなどに掘り返されてしまうし、引っ越して来たばかりで、スコップで川原を掘る………というのもどうかと思ってやめたんだった………。
………!、
大きな猿になると、道路を悠々と横断する。『ひけるもんならひいてみな!』ぐらいの態度で、クラクションを鳴らすと歯を剥き出しにして喰ってかかってくる。
わたしは車で、猿たちのすぐそばをゆっくり通り過ぎた時に、それが気に入らなかったのか、筋肉ムッキムキの猿たちに追っかけられた。
電気槍で殺処分される熊も猪も、ひかれる猿もリスも、狸も、襲われる人間も、
本当は、かわいそうなのか、かわいそうではないのか、よく分からない。
ただ………、みんな、、何事かイライラしている。
どこかの誰かのわたしの安全のために、わたしの代わりに電気槍を握り、手を汚してくれている人達が居る。その場所と、檻罠を洗浄してくれている人達が居る。
今日は、ウリ坊が2頭、罠にかかって殺処分したと、回覧アプリに連絡が入ってた。
絶命したウリ坊2頭と、マスクした無表情の係員3名の写真付きだった。
どうしたらいいんだろ。
何ができるんだろ。
思ってるだけ、書いて気持ち良くなってるだけだ。
罠の近くに行って祈るか、それは殺処分してくれた人達に対して失礼になる、と、夫に嗜められた。
わたしに何が出来るだろ。
まずは、殺処分の現場を見るしかない。熊の殺処分現場を見学した事があるという同僚に、話しを聴いてみる。今は、実際に見て、知るしかない。
『何も出来ない、』と、ぬくぬくとした場所で言い訳と、諦め続けるだけの人間にはなりたくない。
また、
人の話しを伺う活動をする事になる。
それは、闇の中を突き進むに似ている。
10/31/2025, 11:04:13 AM