『I suppose
every one has some little immortal spark
concealed about him.
私はね、思うのだよ
誰もがみんな、なにか小さな不滅のかがやきを
彼等のその中に、秘め持っているのだと』
コナン・ドイル『The Sign of Four』第十章
上段シャーロック・ホームズのセリフ原文
下段かたいなか意訳(により、誤訳バチクソ注意)
――――――
昔々に某えふごソシャゲで、某バリツ紳士&某新宿ダディータッグをリセマラして、最終的に折れて辞めた過去のあるモノカキです。
誰もがみんな、ガチャ運を自分のその中に、秘め持っておるわけではないのです。
ふぁっきん悪しき文明(八つ当たり)
というハナシとは完全無関係な、今回のおはなしのはじまり、はじまり。
最近最近のおはなしです。
都内某所、某杉林の奥のあたりに、
「ここ」ではないどこか、別の世界から来た別世界人によって勝手に建てられた洋館がありまして、
そこは他の別世界人から、「領事館」と呼ばれて、頼りにされておりました。
というのも東京、いろんな人がおりますので、
故郷の世界が滅んでしまった別世界の難民が、避難場所として住み着くのに丁度良いのです。
滅びゆく故郷の世界から密航船で、「こっち」の世界に非合法的に渡航してきて、
そして、ひっそり、大人しく、自分たちの密航がバレないように、暮らしておるのです。
領事館はそんな難民たちのための、支援拠点にして、情報収集場所、かつ簡易的な医療施設。
領事館は別世界の組織、「世界多様性機構」の構成員によって管理・運営されておって、
難民たちの生活基盤のひとつであり、
かつ、故郷を亡くした彼らの、心の拠り所
であったのですが。
実は去年の夏頃から
大規模なバグだか妨害だか封印だか知りませんが
この領事館、本部たる世界多様性機構が存在する親元の世界との接続が
プッツン!途切れてしまっておりまして。
すなわち
親組織からの資金援助が
ここ数ヶ月、完全に、1銭も、ビタ一文も、
サッパリ断絶されておりまして。
領事館には、カネが無い!
危機的状況の領事館に手を差し伸べてきたのが、
「世界線管理局」という、これまた別の世界の、
領事館や多様性機構と違って、正規かつ完全合法、
公的な超巨大組織。
領事館のポストにポン!
不思議なハムスターの管理局員が使者として来て、
手紙を一通、置いてゆきました。
領事館–多様性機構間の接続途絶の理由を知ってる管理局の使者は、手紙に一筆、こう書きました。
『意地張ってないで密航者と不法難民を引き渡せば、領事館と機構の接続直してあげるよ
連絡はコチラまで
世界線管理局 法務部執行課実動班 特集情報部門
臨時窓口 カナリア (内線 ✕✕✕✕)』
「誰が!!引き渡すかってんだ!!」
ここでようやくお題回収。
「誰もがみんな、公的機関の方の難民シェルターに行きたがってると思うなよ!!」
ギャーギャー!ぎゃーす!
領事館の館長さん、どうやら公的機関の煽りがドチャクソに効いた模様。
手紙をバリバリ千切って、燃やしてしまいました
……が、
「––そうか。
管理局の連中が、接続途絶の原因を知ってるのか」
ハタと気付いた館長です。
「つまり、管理局の人間を誰か拉致れば、」
誰か拉致れば、情報を吐かせられるかもしれない。
考えた館長は一計を、
案じますが、途端に目が痒くなって、鼻水が出て、
くしゅん!くしゅん!
「ぐああ!!」
どうやら手紙にスギ花粉が、ドチャクソに付着していた模様。それはそれは大騒動です。
結局一計を案じるどころのハナシではなくなって、
ティッシュに目薬、濡れ布巾を出動させて、
数十分、数時間、悶絶しておりましたとさ。
2/11/2026, 4:07:13 AM