暇人 

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「ずっと、一緒に居ようね」

そんな言葉が嘘なのは
遠い昔から知ってた

分かっていた筈なのにな



貴女と出会ったのは
学校のグループ決めだった

「グループに入ってもいい?」

そういえば
出会った頃から

貴女は不思議な人だった

誰も貴女に嘘はつけないし
拒めなかった

まるで決まっていたかの様に
貴女は、グループに入ってきた

私達の関係が変わったのも
そこからだ

私は狂信者でも
盲信者でも
なんでもなかった

ただ
人を嫌っていただけ

だからこそ
貴女は毒だった

貴女が言えば
神は居るし
世界は終わるんだ

そんな気がした



だから

「私ね。○○君と結婚するの」

信じられなかった

周りは単純だったから
皆、口々におめでとうと言った

私は、
黙って彼女を見ていた

彼女は、
私達には見せた事のない
美しい笑顔をしていた

神が地に落ちたのだ

狂った狂信者達の末路が
今なら分かる

こんなの神じゃない

こんなの

私が知っている彼女じゃない

披露宴で
笑った彼女を見て

LINEで
妊娠報告をする彼女を見て

カフェで
子供を連れた彼女を見て



なんか違う

狂った心が嘲笑った











11/16/2024, 10:38:21 AM