アヤメ所長

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年甲斐もなく、貴女に恋をした。私が受け持つ学部の、少し幸の薄い黒くて長い三つ編みの可愛らしい貴女。自分ではそんなことないですと言っているけれど、私にはとてもそれが愛しく思う。勉学に励む姿勢や、私と話す時の無邪気な表情が、恥じらう頬に差す明るい朱色。その全てが私には新鮮で愛らしい。

「君塚先生、好きです。」

その言葉の美しさたるや。

嗚呼、私は貴女に年甲斐もなく夢中になってしまった。



<本気の恋>

9/12/2022, 5:49:01 PM