「夢を描け!」
叔父が僕に言った言葉だ
僕は、そんなことを言われても、特に夢なんてないから困る、と思った
「別にサッカー選手になりたい!とか、プログラマーになりたい!だとか、将来は公務員だ!とか、そんなのじゃなくてもいいんだよ」
夢って言うと、将来の仕事とかを指すことが多い気がするけど、叔父が言いたいのはそうじゃないらしい
「日々の夢ってやつだよ
明日は美味しい料理を作りたい、とか
遊園地で目当てのアトラクション全部乗りたい、とか
ここまで勉強したらご褒美にスイーツ食べるぞ!とか
そういうのを考えてると、楽しいだろ?」
それは楽しそうだけど、夢ってほどかな?
僕の訝しげな表情を見て、叔父は苦笑した
「まぁ、夢っていうとどうしてもなぁ
大きいことを考えちゃうよな
でも、日々の夢も大事だよ
たくさんのちっちゃな夢を繰り返し叶えていけば、楽しい上に自信がつく
それに、色々と学ぶこともあるだろ?
そこから大きな夢を描けるかもしれない」
なるほど
僕の大きな夢も、小さい夢を叶える日々の中から見つけられるかな
「きっと見つかるさ
ただ、せっかくの夢なんだから、義務みたいに考えずに、叶わなくても気にしないで、ゆるく叶えていくのがいいと思う
楽しく夢を描いていこう!」
僕は叔父の言葉で、これから小さい夢を意識して、その夢を楽しみながら生きていこうと思うのだった
5/9/2025, 10:55:38 AM