猫好き 花純

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「それなー!」

今日も自分の席が一軍に取られている─

そして机に座っている。


ガラガラ─

教師が教室に帰ってきたと思い、

クラスメイトは一瞬廊下に目をやった。




「ごめ〜ん!遅れちゃった」


太陽のような明るい笑顔─


まるで別の世界─




って、それはただの一軍の仲間。


自分の居場所はどこにもないし

関係ない話。


トイレ隣のクラスメイトが専有中。

トイレの方が危険。


目を離した隙に──

この様だ。


教室の端で突っ立っていると、

ヒューバサッ

室内まで聞こえる風の音に気がつくと

窓が開いていることに気がついた。

カーテンも風に揺られている─


バレたら陰キャが教室の隅にいるよー笑、とか言って

変なあだ名つけられたりバカにされたりするだろう。



バレないように、そっと窓側の壁に手を置き、

窓を見上げると──


鮮やかな青空に

目を開けれないほど輝いている太陽─

よく見ると雨がポツポツ降っている。


これが、天気雨──

なんだかんだで一度も見たことがなかった

天気雨に見とれていると─


「あぁっ!見てー笑!」

一軍が自分のことを指さした

あーあ、バレた


諦めてため息ひとつつくと

もういいや、とまた空を見上げる─


「ウケるーww何コイツ」

周りの女子男子もクスクスと笑い始める。

「ねぇ、ちょっと待ってっ!」

一軍の話をさえぎるようにビシッと立ち上がった。




「太陽のような」


明日続き書きます〜💦




















2/22/2024, 1:21:18 PM