ストック

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Theme:流れ星に願いを

星が降る丘で、私は願いをかけた。
「どうかあの人が自由になれますように」と。
ベッドに縛り付けられているあの人の姿が脳裏に浮かぶ。

私が病院についたとき、あの人はベッドで静かに眠っているように見えた。
医師の話では、体は生きてはいるがもう目が覚める見込みはないという。
私は毎日毎日あの人の病室に足を運んだ。
朝も夕も、あの人はベッドでずっと天井を見上げているだけだった。

降り注ぐように落ちてくるお星様。
どうか、あの人を自由にしてあげてください。
あの人の魂が自由に空を駆け巡れるように。

4/25/2024, 11:11:51 AM