【花咲いて】
ある日のこと。
雲一つもない晴れの日の昼過ぎ、今日も平和な一日のはずだった___
そう、いきなり私の目の前で彼の首が落とされ、後を追うようにそこで私の意識も途絶えた。
彼と私は幼い頃から一緒で、生まれた日も場所も同じ。
兄妹と思われたりするくらい似ていて、どっちがどっちでしょ?とそろっていたずらするくらい仲が良かった。
私達は大きくなるにつれてお互いの個性がではじめる。最初は互いの変わり様にびっくりしたがすぐ慣れた。
そういえば、彼を意識しはじめたのはいつからだったか…気づいた時には意識していたのだろう。
2人とも動くのは苦手でよく並んで二言三言交わしながら景色を眺めたりしている。
ときたま彼に触れるたびに、私は内心爆発しそうになっていた。
途中で彼も私を意識している事を知った。
それからとてつもない幸福感とともに舞い上がってしまい彼を少し困らせてしまった。
そこからは早かった。
互いに遠慮もなくなり絡み合い。
この日がずっと続けばいいと思っていた。
そして__。
絡み合った私達は刈られたのだった。
7/23/2024, 11:12:26 PM