1年前、私は受験生だった。
その時の私は偏差値に縛られていたように思える。そんなものに価値はないと口では言いながら、誰よりも気にしていた。
その結果として陥ったのは、自分を隠すこと。
授業中はずっと内職をして、他の奴らとは違うということをアピールしていた。
理系科目は得意じゃないのに理系選択をして、理系大学を志していた。自分が優秀であるということをアピールするために。
そして現在、私は結局文系の科目で受験をして文系の大学に通っている。
どんなに自分を隠そうが、本性は変わらない。虚栄心も自尊心もなにもかもかなぐり捨てていれば、今のように偽りのない自分と向き合うことができていたのだろう。
今思えば、何も無い自分を直視することができなかったから「理系大学を志す学生」「内職をする(マイノリティであることをアイデンティティとする)」という肩書に自分の存在を依拠していたんだろう。
何もなくてもいいじゃないか。私は何を焦っていたのか。
6/16/2024, 10:18:56 AM