「快晴やね」
「気分悪いわ」
「そう?」
「だって今日から、やろ?」
「まぁ、せやね」
「……」
「そんな顔してられへんやろ。俺らはこれが仕事」
「…わかっては、いる、つもりやねんけど」
「ほんと、お前は優しいよな。そう思うんだから」
「……お前は?思わんの?」
「思わん。慣れた。慣れてもうたから。」
「……そうだよなぁ」
「でもそう思えるだけの心、大事にしとけよ。
もう誰も、それだけの余裕がないんや」
「…うん」
「お前だけや。唯一の良心なんや」
「…わかった」
「さて、そろそろ始めますか。こっちは頼むで」
「OK!生きて帰ってこいよ!」
────ある日の話:2
10/24/2021, 7:00:07 AM