視線の先には、憧れのもの。目と鼻の先の距離にあるのに。掴むことも、指先で触れることも許されなくて。どう頑張っても届かないんだって感情を重ねる度に、身体に傷が増えていった。「…もう、くるしいよ……」ねぇ、もう、いいかな。ねぇ、ねえ。きみも、同じ苦しみを知ってよ。あぁ。ぜんぶやめちゃおうか。視線の先には、ロープがあった。『視線の先には』
7/19/2024, 10:10:17 AM