青い空を追いかけて、とりあえず走ってみた。
走って、走って、走って、
ただひたすらに走った。
あの青を掴みたかった。
道がある限り、追いかけた。
青い空はなんの前触れもなく、突然途切れた。
だから、僕は止まった。
思わず、空を見あげた。
目の前には、まるで、カーテンのように、
大雨が降っていた。
真上は、曇りなき青空。
手を伸ばせば、雨に濡れる。
ここは、雨と晴れの境目だ。
思わず雨の中に飛び込みたくなる衝動を抑えて、
境目に沿って、僕は走った。
また、長い道のりだった
こうして僕は次のゴールまで走り続けようとしたのだけれど、結果としてそれは叶わなかった。
「海まで続いてるとか聞いてねぇよ」
海面を見つめた。
そしてまた、新たな冒険を探しに歩んだ。
10/24/2024, 9:44:57 AM