わたゆめ

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映画「国宝」を観に行ってから、
ものすごいものを体験した気分になって、よりこの世界に入りたい!という思いから小説を求めた。
まず、県立図書館では298人待ち
市立図書館では39人待ち。
圧倒的な予約数で絶句した。
何年かかるの??と。

仕方なく、BOOK・OFFと本屋で上下巻を揃えた。

小説もものすごい面白さでページをめくる手が止まらなかった。
もともと私はすごい集中力があり、一度はまると寝食を忘れる質だ。一冊読みきるまで眠らなかった。
いつもの睡眠時間を4時間は過ぎているのに、読後も読み終わった感じがしなかった。

小説は映画の3倍の内容がある。
小説を読むと、映画の登場人物の言動の解像度が3倍は高くなる、という意味だ。
なにより小説は映画より登場人物が多い。
小説の数人の登場人物のセリフをくっつけて、映画では1人に語らせたりしている。
だから、小説の方が面白い!と言いたいのだが、

映画は小説に引けを取らない。
だって、歌舞伎の演技を生で見ることができる。
吉沢亮と横浜流星の女形の躍りがとても可愛らしくて、儚げでお世辞じゃなく目が離せなかった。

そして、特筆したいのは、小説も映画もヒヤッとするのだ。背筋が凍るようなヒヤッとするシーンがある。
これは、映画では視覚的に感じ、小説では唐突な一文がくる。
このヒヤッとする体験が小説でも映画でも体験できるのは本当に驚いた。

ぜひ、どちらも楽しんでほしい。


9/2/2025, 2:05:54 PM