ののの糸糸 * Ito Nonono

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No.31『安らかに』
散文 / 掌編小説

愛猫が虹の橋を渡った。享年20歳。人生の半分以上をともにして、最期はとても安らかに眠りについた。
彼女のお腹のにおいを嗅ぐのが好きだった。芳しいにおいを周りの空気ごと吸い上げるのが好きだった。
大好きだった。好きだった。
安らかな寝顔の彼女を見ていると、真っ直ぐわたしを見てくれる彼女の瞳を思い出す。

※このお話はフィクションです。


お題:安らかな瞳

3/15/2023, 9:21:52 AM