No.29『2022年まとめ』
散文 / エッセイ
今年も残り数時間になったので、今年一年間を振り返ってみようと思う。特に何があったでもなく、ただ、あっという間に年末を迎えた、そんな一年だった。
学生の頃なら駆け抜けたという言葉がよく似合った一年だと思うが、駆け抜けた実感はまるでない。学生の頃と同じように気づけば大晦日になっていたのだけれど、いろいろありすぎてあっという間の学生の頃とは違い、何もないのに気づけば大晦日になってしまっていた。
ただ、メモ的な日記しか書かなかったわたしだったが、12月1日(だったかな?)に書く習慣アプリを始めたのはとてもいいいことだったと思う。メモをとる、つぶやくという概念の日記じゃなく、一日一回文章を書くことを日課にできた。
それとは別に小説の創作活動もしてきたけれど、それは毎日活動できたわけではなくて。言葉は悪いが半ば強制的に書くことを日課にできたのは、文章を読み、書くのが趣味のわたしにはとても勉強になったし、書く練習にもなった。
あと数時間で、今年最後のお題が出題される。それが今年の書き納めになるかな。皆さま、来年もよろしく。
お題:一年間を振り返る
No.28『マー坊』
散文 / 140字小説
こたつの上に蜜柑の皮がひとつも乗っていないところを見ると、彼はまだ来ていないのだろう。案の定、
「なあ、美咲。マー坊、今日は来んのんえ?」
そう聞かれてしまった。それにしても何故おばあちゃんはいつも私にそう聞くのだろう。マー坊の姿が見えるのは、おばあちゃんだけなのに。
お題:みかん
12/31/2022, 8:29:50 AM