春爛漫春爛々、私の心は淡々。「お久しぶりです」から始まって、何も特別でない挨拶で締めた手紙を投函した。雨たらたら。あなたのことをただつらつら。頭に広げたノートに書きつけていたら、きっと今、兼好法師の気持ちがわかる。風さらさら。あの人の髪がゆらゆら。軍隊かしらと思うほど規則正しいエスカレーターの列に並んでいたら、ああ、見つけた。春爛漫、桜満開、未満。あなたの隣に並んだら、私の心に春がきた。
3/28/2025, 2:25:04 AM