NoName

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このまだら模様を、
なにもかも暴くような夏の日差しの下に
晒すことがどうしてもできなくて。

夜だけが味方に思えて。
半袖から通した腕はそれでも汗ばんで、
ごく稀にすれ違う人からは隠れようとする。

部屋に戻ると明かりをつけるまでもなかった。
白んだ光のなかで汗をぬぐうために
ボディシートを探した。滲みるはだが悔しかった。

4/29/2025, 10:00:06 AM