『かぐや姫は月へと帰りましたとさ』
「さぁ寝る前の読み聞かせは終わり。ゆっくり寝なさい、おやすみ」
そう言って子供部屋の電気を消してドアを閉める。
リビングへと戻ると夫がTVを見ていた。
『人類が再び月へと足跡を残すのは何年後になるのでしょう?ロケット開発の最先端を知る展示会が…』
そうTVのスピーカーから流れている。
「月へ行ってもなんにもないけどね」
と夫がこちらへ顔を向けてそう言った。
そう、いくら月を追いかけても、星を追いかけてもそこにはもう誰も居ないのだ。
「だって、ここに居るもんね」
(星を追いかけて)
かぐや姫のオマージュ、やっぱり地球が良いって戻ってきてたかぐや姫様。
7/21/2025, 12:15:21 PM