とらた とらお

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外出嫌い
対人への恐怖心
外の世界に恐怖を抱いていた頃、
私は進学先を考えなければならない時期でもあった。

自分の気持ちだけ考えると
このままこの場所で
実家を中心とした世界で過ごしていきたい。
外の世界で一人で生きていくには
精神的負担があまりに大きかった。

だが、真面目に自分の人生を考えたとき
ふと気づいた。

このままここにいたら
親が死んでしまった時
私は自分でなにも出来ず
この場所でさえ生きていけないぞ…と。

両親は実家から通える大学を願った。
金銭的な面、田畑の手伝い等もあってのことだろう。
私は簡単には実家に帰れない場所を選定した。
実家から離れたからといって、簡単に帰れるところを選んでは、すぐ帰ってきてしまうかも知れないからだ。

可愛い子には旅をさせよとはいうが、
私はこの機会に、自分自身にしっかり旅させることを選択した。

大学ごときで何が旅だ!と思うかもしれない
でも、外の世界が恐怖の塊である内はしっかり旅なんだ。

人それぞれ立ち向かう恐怖や不安は異なる。
人がどう思おうと、自分が抱える恐怖や不安に立ち向かおうと行動に移すことは、その人にとっての旅なのだと思う。

自分の将来という、更なる恐怖を克服すべく
強い意思・覚悟をもって
目の前の恐怖と対峙した当時の私を
今現在の私は強く讃え、誇りに思う。

ありがとう。
よくやったぞ!

2/12/2023, 7:40:47 AM