鎧を下ろした自分

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高校の同級生に会った。
ついさっきの話。
昨日、髪の年末切り収めをし、そこから1駅の中目黒に住んでいる友達にいきなり連絡するという迷惑。
少し飲んで帰ろう、そう思っていた。最初は。
しかし、友達と合流し会話を進めて行くうちに帰る気持ちが薄れていく。
人様の家で、基本的に寝泊まりする事が僕はきらいです。
単純に気を使うからだ。
しかし気づいてみると、終電が無くなり友達の家で寝泊まりする事になった。
友達は言った、あと5年で自分の会社を持つ。もしくは、望みの仕事を今の会社で成功させたらすぐ会社を持つと。
そのため結婚は考えていない。彼女にも了承を得ている。お金が欲しいとかは無い、これがやりたいのだと言い切った。
そして、地元にも拠点を作り地元を盛り上げつつ東京で活動する。

おいおい待て待て。何年先まで未来を見ているんだ。
悔しくて、黙って聞いていた。
お金も、結婚も、社会人になったら欲しくなる。
それを望まず、自分のやりたい事のために努力しようとしている姿はもう努力をしているという事を言わずともわかった。
そして、その眼差しはサッカーボールを3年間追い続けたあの頃のままであった。
いつしか、安定を求め夢を諦め、それなりの幸せで満足している自分。
時の流れは同じであるがゆえに、自分が虚しく感じた。
だがまだ人生は終わりでは無いという事も事実だ。
まだ負けてられない。いつの間にか歳を取り、
老衰仕掛けて居た自分の中の反骨精神が息を吹き返した。
まだやりたい事がある。諦めている場合じゃ無かった。
ありがとう友達。
来年は忙しく苦しい年になりそうだ。
それでは、良いお年を。

12/31/2022, 11:42:58 AM