風に身を任せ、進んだ先に居たのは
猫だった。
それも、産まれてから数カ月ほど経つであろう子猫だ。
可愛らしいまん丸お目々
黒茶色の毛が彩りと散らされた小さいな身体
なぁーんと鳴く弱々しいようなそれでも信念の通った声
これは、運命的な出会いと言っていいのかもしれない。
親猫の姿は、残念なことに見えない。
まるで、この子だけここへ置いて行かれたように
何もない建物の隙間にポツンと座っていた。
どうしたことか。
この子を連れていきたい。
でも、
もし親猫がいたら?
もし脱走している猫だったら?
そんなことが頭を過る。
悩みに悩んでいると
子猫はまた、なぁーんと鳴いた。
その一声で
全てが決まった。
よし、飼おう。
責任持って必ず、立派な家猫にしてやる!
そう決意してから
数年後
今では、この家のボス猫になった。
可愛らしいかった声は
野太くなったが、まぁ、可愛いのに変わりない。
身体付きもだいぶ、大きくなった。
寝ようとすると、
顔に乗っかるものだから、息が出来づ
何回死にかけたか…
まぁ、可愛いから許すけど
で、なんだってこんな話をしたかって?
まぁ、そうだな
ただ、なんとなくさ。
君も疲れだ時とか
空を見上げてみたり
辺りをキョロキョロしながら冒険してみたり
あぁ、もちろん不審者と間違われないようにね
あとは…そうだな〜
あ!それこそ
僕みたいに風に身を任せて進むのもいいかも
まあ、無理せず
気のままに
自由なんて難しいけどさ
それでも、苦しい中で自由に近いものを見つけるのも大切だよ
他人事だから、別に頑張ってとは言わない。
頑張るは少しでいい。
それじゃ、そろそろ帰らないと。
うちのボス猫がお腹空かせて待ってるから。
健闘を祈るよ
:風に身を任せて
5/15/2026, 7:12:28 AM