休日。特にすることないし2人とも暇だったから海に行った
私は泳げないから砂浜の貝殻を取るくらいだけども。
お互い日焼け止めを多いくらいに塗って、砂浜に行く。
こんな猛暑だから砂浜は焼けるように暑かった
君は海に入った事ないって言うし、あんまし入りたくない、
と言うから一緒にシーグラスとかを探す事にした
私は探すのに夢中で波なんて気にせずに探し回っていた。
その途中、私は瑠璃のような色のシーグラスを見つけた。
私はそれを大事にポケットにしまって次のグラスを探す
そして見つけたのは、エメラルドグリーンのシーグラス
それを手に取ろうとした刹那。
波が私の足を掬う。
私はそれで転んでしまった
下着までぐっしょり濡れて、最悪だった。
そしてそのシーグラスも見失っちゃったし…
と悲しい気持ちでいると
彼がこっちに駆け寄ってくる
「大丈夫?怪我してない?」
ととても心配してくれた
私は涙目で
「シーグラス見失っちゃった…」
と呟く。それを見た彼は私に優しく問いかける
「じゃあ、俺のあげよっか?」って。
私はパァッと顔を明るくしてコクコクと頷いた
そして私は頬を桜色に染めあげて、「ありがとう」という
どういたしましてと言わんばかりの顔でニコッと笑う
そして彼は私の手を掴む。また波に足を取られないように、腰に手をやる
その時、ぐっしょり濡れた服が手に当たったからだろうか、
「めっちゃ濡れてんじゃん!家帰って着替えるよ!」
という、だけど家に帰るまで、これはどうすればいいのか
胸にまで波がかかって少し透けているのだ。
さっきまでの自分へ、下着は着てくれ、ホント。
そのせいでこっちは酷い醜態晒すんだぞ
とか何とか思ってたら黒いシャツ?みたいなのがかけられた
私の腰くらいまであるそれはちょうど色んなものが隠せるサイズだった
「やっぱり優しいね、ありがとう」と照れながら言うと
「それ見ていいのは俺だけだから」という執着強めの回答が返ってきた
そしてふと思いついたように彼は「そういえば綺麗な貝殻拾ったんだ、後で一緒に見よ?」
と笑いながら言う。その顔が眩しくて私は目を瞑りそうになった
私はその顔が大好きだ
8/23/2023, 2:52:49 PM