私の家には猫がいる。
黒と灰色のトラ柄猫で、ところどころに白ブチ模様がある女の子。
性格は、気分屋で気難しい。でも甘え上手。
彼女の気分が向かないことには、誰も彼女のことを撫でたり、ましてや抱っこするなんてことはできない。
無理やり何かしようものならおおよそ猫から出るとは思えない低いダミ声で唸られて、引っかかれる。
そんな我が家の女王様の最近のルーティンは、朝ごはんを食べている私に寄ってきて、膝に乗せろとにゃあにゃあ鳴いてアピールすること。
寒がりの彼女には、最近のフローリングの冷たさが堪えるんだろう。
そうしていつからか、人間の膝の上は人間の体温で暖かいことを覚えてしまった。
満更でもない顔で膝の上の毛玉を撫でながら、冬のはじまりを感じる。
11/30/2023, 4:49:46 AM