凱旋門は日常を映し
帰り途は疲労を癒す
私は瞼に光満ちてゆき
造られた過去を赦してゆく
ヴィ―スの巡礼教会
悠久の刻を眺め疲れた心身
皺は確かな幸せを刻み
耳は優しい気持ちを知る
なんとなく不安な夜も
凱旋門は心拒まず
母みたく受け入れる
聖母の微笑みを携えて
歩むだろう
明るい未来を魅て
幼年期のトラウマ
青年期の傷
壮年期の悟り
老年期の感謝
バイエルンの真珠
只々
人波を讃えている
苦労を分かち合う
生を噛み締めて
感情を解放した
涙が溢れたが
只々
心地よい
歩もう
其々の帰り途を……
『独逸連邦共和国』
11/20/2024, 10:21:03 AM