君と最後に会った日。あの日は何を話しただろうか。くだらない話だった気がする。当たり前のようにまた会えると思っていた。幼い頃から何度も見ていたその夢は、その日以降二度と見ることはなかった。「どうかなさいましたか?」考え込んだ私を心配するように、担当執事が首を傾げて覗き込む。何でもないよと笑ってそれに返した。ああ、そういえば夢の中のあの子も、こんな綺麗な瞳をしていた。
6/27/2024, 7:20:10 AM