〜衣替え〜
「あぢぃよぉ……」
クーラーないからね、この学校…
窓を全開きにしてこもった熱気を外に出す
日差しの強い夏
今日は猛暑日らしくものすごく暑い
体育も熱中症になる恐れがあるということで中止になったが、教室の中にいた方がぐったりしていた。
僕には都合良かったけど、他の人にとっては逆の方が良かっただろう
特に僕の目の前で窓のさんに座り下敷きをパタパタと仰いでいる彼は特にだろう
「まだ体育の方がマシだったんだけど…(((ボソ」
(やっぱりか……w)
学校のプールはこの時期になるとちょっとしたヤンキーの溜まり場になる。
と言ってもバチバチピアスを開けてタバコ吸ってる人はそこまで居ない
どちらかと言うとクラスの陽キャの数人が集まって遊ぶような形だ
僕もよくそこに向かう。
でも俺は陰キャで彼とはただ2人1組ので仲良くなったから行動を共にしてるだけだ。
ただの陰キャを気遣って誘ってくれたバチバチピアスの陽キャくん
見た目によらず優しい性格してるから僕はとても彼のことが好きだ。
ほかの陽キャと違って関わりやすい
その代わり初めの頃は陽キャのうちの陽キャは不審そうにこっち見てたけどね……
授業の一環でプールの清掃を行うために今日は下着などの着替えとタオル、水筒、帽子を持ってくる日で彼は……多分何か忘れてる
「あ…水筒の中見空だわ」
やっぱり……
「買ってけばいっか、そろそろ時間だし行こうぜ。きっと一番乗りだぜ」
階段をのぼり4階の室内プールのある場所に向かう
彼の言った通り一番乗りでもう既に汚れた水は抜かれていた。
授業で使う方のプールの水は汚れたままだが競技で使う方のプールは綺麗だった。
なんか理不尽……
「それなw」
室内プールは涼しくてとても居心地が良かった
ぞろぞろと人が集まりプール清掃が始まる
水をかけ合う生徒、それを注意する学級員の人、サボる人、すっ転ぶ人と色々とてんやわんやしてる
「おらっw」
バシャっと頭から水をかぶる。
イタズラ好きだからバケツいっぱいに入れた水を僕の頭の上から彼がかけてくる
な、な……何してくれてんの…!?
やり返してやろうと歩くとツルッと転んで尻もちをつく。
いってて……痛い…
「え、ごめん!!大丈夫!?」
そう言って慌てる彼はなんだかいつもと違って笑えてくる
周りの人が騒いでくれていたおかげで僕が転けたことは誰も知らなかった
助かった……失態晒さなくて良かった…w
「ごめんな、まさか転けるとは…」
反省して謝ってきた。
素直な性格も僕は大好きだ。
そうしてプール清掃は終わった。
きれいな水が張られキラキラと輝いていた。
「なっ!!ちょっと放課後泳ぎ来ねぇ?」
え……い、いいのかな…
「いいだろ!!終礼終わったら集合な!!」
そう言って他の人と着替えて帰ってしまった。
放課後、僕は言われた通りにプールにやってきた
「お!!来た!こっちだこっち!」
もう既に中に入ってる彼は水着を着ていた
入る気満々だったんだな……
呆れながらも楽しそうな彼を見て嬉しくなった
入ってこいと何人かに誘われたが服の替えがもうない
残念だけど見学だけになる
とりあえずみんなが見える場所に移動しようと立ち上がる
あ………
バシャっと言う音と共に僕はプールの中に落ちてしまう。
「らいろうふは(大丈夫か!?)」
らいろうふ(大丈夫)…
びっくりした顔して泳いできた彼は安心したように胸を撫で下ろした
気づくと手を握っていてびっくりして赤くなる
それに気づいた彼は同じように赤くなった
ゆでダコが2人プールの中で手を繋いで息継ぎすることすら忘れて見つめ合う
「…ゴボ……ゴポ」
と彼が何か話す
口の形を読む
(…す……き?……!?)
ゴポっと息を全て使い切り水面に浮かんでくる
水面には真っ赤になって顔を手でおおっている僕と少し照れながらもにこにこしている彼の姿が反射していた…
一言
衣替え関係なかった、どうしよ
はい、季節外れです
これは、真夏の猛暑日の話ですね
最近は恋愛ネタ書いてみてますがどうでしょうか
なんか改めて下手だな…と思ってしまいます。
こんなに下手くそなポエム(?)みたいな物語呼んでもらって恐縮です。下手っす( ᐛ )
てか、何回自分登場するんだろ……まぁ、気にしないでおいてください
また読んでくれたら嬉しいです🌱 ᐕ)ノ
Clock
10/22/2022, 2:37:13 PM