風に身を任せてあの子は言った。「いつか、うちは風に身を任せてどっか遠い所まで遊びに行くねん!」と。初めはバカみたいなことを言うな、そう思っていた。次にあの子はとんでもないことを言った。「うちがもし、あんたより先に死んぢまったら、風に乗って逢いに来たるわ!!」あの子はそう言ってにかっとわらった。それを聞いた濮は、ただただその未来が来ないことを心の底から願った。
5/14/2023, 10:50:24 AM