語り部シルヴァ

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『何もいらない』


「ありがとっ」
そう言って君はクラスの別の輪に入っていった。

「いいのか?もっと責めても嫌われないと思うが...」
友人に聞かれたが別にいいと返した。
「普段好きだの可愛いだの言うくせに
本人には恥ずかしいってか?」
そういうのじゃない...
確かに彼女のことは好きだけどだからと言って
恋人になりたいかと言われたらNOだ。

「わがままだな。」
僕の力じゃ彼女を幸せにできないだけだ。
僕はただ、彼女が幸せで
笑っていられるならなんだっていい。
それだけだ。

「カッコつけちゃってさ。」
友人には笑われながら肘でつつかれた。

そんな僕たちを遠くで見ていた君も笑っていた。

語り部シルヴァ

4/20/2026, 10:15:23 AM