夏の雨

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〜微グロ注意?〜
鐘のうつ音が微かに聞こえる。
「よしっ…と」
ベッドから起きて素早く紺のパーカーに着替える。
さぁ、仕事の始まりだ。

俺の仕事は何でも屋。真夜中に始まって朝の4時半に終わる。メンバーは俺一人だ。ちなみに手紙でも対面でもよし。
「えーっと、今日の依頼は……」
○月○○日に、この男を抹消して下さい。____
「ふーん……なるほどね。」
依頼人から貰った手紙を読む。どうやらこの女性はこの男に騙されて多額の借金を背負っているらしい。だから男を殺し、その男の金を奪って女性に届けるみたいだ。
金は結構くれるらしい。
「…〇〇日って明日か。それならもう準備を始めますか。」
俺は準備に取り掛かる事にした。


カチッカチッと秒針を打つ音が聞こえる。その秒針がカチッと真夜中をさした。
「お前は誰っ…あ゛ぁっ……」
「すまない。これも生きるためなんだ。」
男の心臓を刺すと、どろどろと血が溢れ出てくる。     
 …生きるため。だからっ……
「っ……行くか。」
男の家に入る。玄関には写真が飾ってある。
「………!…そういうことか。」
俺には関係ない。いいんだ。
俺は男の財布やクレジットカードなどを盗み、死体処理をして真っ暗闇の夜に入っていった。


「おぉ…結構貰ったな……」
これでしばらくは持つだろう。
……あの男は、今頃誰にも見つけられずに死んだのだろうか…。
『あ゛ぁっ……』
「っっ……」
あの光景がフラッシュバックする。血に塗れた死体、生臭い匂い、赤黒く染まったナイフ___
「……気持ち悪……」
いつもの様に、トイレに駆け込む。



俺は夜が好きだ。特に真夜中。
俺の事を隠してくれるから。俺の罪を認めてくれる気がするから。
#真夜中
言うてグロくないかもしれん。
私は真夜中嫌いです!なんか幽霊が出そうで怖い()

5/17/2023, 10:50:10 AM