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ここでは無いどこかに行きたい。それはここで無ければどこだっていい。と言いたいところだが人には少なからず行きたくない場所がある。そういう所は避けたい。そう考えるとどこでもいい、なんでもいい、という発言は自分の望みを考えるのに最適な問いかけかもしれない。例えば夢がない人がいる。そういう人にどんな職業でもいいんだね?と再確認をとれば、いやこれだけは嫌だ!!というものが少なからずでてくるはずだ。そこから少しづつ選択肢を絞るというのはやりたいことを探すよりも少し難易度が低く感じる。旅行はどうだろう。どこでもいい。あーでも寒いとこは嫌だな。人混みが多いとしんどいなぁ、と考えると自然と行くところは絞られてくる。……多少の妥協は必要だが。
やりたくない、見たくない、聞きたくない……否定というエネルギーはマイナスなように思えて優柔不断な人間には有用なのかもしれない。私はよく昼食のメニューを絞るのにとりあえずこれだけは嫌だな、からだす。そうするとわりと絞れてくる。自分のなかのレパートリーが少ないのもあるが。
友人と何かを決めなければならないという時にもどうだろう。お互いのこれは嫌!を最低限提示しておいてそれを避けて選択肢や案を出し合えばそこまで乗り気じゃなくてもま、いっか。行ってみたら案外楽しかったりして?と妥協しやすくなる。気まずい感じも無くなる。
ここで気をつけて欲しいのはこの考え方は否定からはいるのではなく、自分の否定を大事にする。という考え方だ。何でもかんでもいや、これってこうだよね?と否定からはいるだるいやつのようになるのではなく直感的な自分の声に従うのが重要だ。
ここではないどこかに行きたい。さて、君が最も行きたくないところはどこだろう?そこからきっといい感じの場所が見つかるはずさ。

6/27/2024, 11:01:38 AM