眞白あげは

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過ぎ去った日々

振り返れば
あの日々は 指のあいだから
こぼれ落ちた光の粒のように
静かに どこかへ消えていった。

笑い声も 涙の跡も
いま触れれば たちまちほどける
薄いフィルムのようで
けれど確かに 胸の奥で息をしている。

もう戻らないことを
とっくに知っていたはずなのに
ふとした風の匂いに
名前を呼ばれた気がして立ち止まる。

過ぎ去った日々よ
どうかそのまま そこにいてほしい。
触れられない距離で
それでも私を照らし続ける
小さな灯りのように。



眞白あげは

3/9/2026, 12:01:06 PM