令和7年4月2日
お題 「空に向かって」
「まだ見ぬ、波濤」
作 碧海 曽良
回想
1985年 3月3日
なごり雪が舞う堤防沿い、セーラー服のスカートを、春まだ浅い海を渡る風になびかせながら自転車を漕ぐ。スカートが、はためくのも気にせずに一心にペダルを踏む。潮騒は、やがて鶫之子(つぐみこゆき)の胸の高鳴りのように、ザワワザワワと波音を高める、小さな背中が視界に入り大きくなった。一旦やんだ、なごり雪が、また降り始めたことに気づいた之子は、嬉しそうに空を見上げてから、大きな声で、その背中に声をかけた。
「おはよー」
自転車を止めて振り返った、学生服の青年は、海内洋(かいだいひろし)追い着いた之子は自転車を止め自転車から降りて、もう一度「おはよ!雪やん」と叫び気味に言って笑った。「おお」どちらに対しての返事なのか、なごり雪なのか、おはよー!に対してなのか分からない返事を、ひとつ洋はして笑った。
「珍しいよね、三月に雪って、なごり雪やね!イルカやん!イルカ!」と、まくし立てる之子と黙って自転車を押しながら歩く洋。
春を待つ、なごり雪は、瀬戸内海の静かな海に消えて行く。
二人は並んで学校まで歩いた。
話題は、いつもと変わらない、昨日の深夜放送の話。之子が9割話して、洋は1割くらい。でも、その1割がとてもとても之子には大事。
之子は、大切そうに洋を見つめた。
潮風が二人の髪を撫で、潮騒が少し静かになった。ハラハラと、なごり雪は舞っていた。
卒業式の朝だった…。
回想
1988年 4月4日 早朝
外は雨が激しく降っていた。
「入社式に、これか…」
之子の部屋の電話が激しく鳴り静寂を打ち消し、微睡みから引きずり出される。
「もしもし」
「あっ、お母さん、解ってる、解ってるって、もう切るよ」
入社式の朝、起こしてくれたのは、聞き慣れた母からの声が聞こえる長ーいコードの家電だった。とたんに、なんだか今日の空模様のように、気分が憂鬱になった…いやいや、新生活への不安というより、激しいホームシックに之子は堕ちていた。
3月25日に家を出てはじめて大阪で一人暮らしを、はじめてから味わう寂しさに憂いていた。3月25日は母も来てくれて一人暮らしの準備を手伝ってくれたが、一人になると、とてつもなく寂しかった。と、いうのも生まれてこの20年母とは何時も一緒で、一卵性親子のように過ごして来た。けれど、之子は地元の短大を終え、母の希望に反旗をあげて、バブル全盛期の大阪へと足を踏み出したのである。
本当は、東京に行きたかった。高校時代あの、なごり雪の洋くんを追いかけて。
1985年東京の大学に出た洋くんと地元の短大に進んだ之子は暫く遠距離恋愛をしたが、「木綿のハンカチーフ」ヨロシク之子は失恋をした。その間に数度訪れた東京は、なんだか忙しく騒がしく、そして之子には汚い街に見えたのだった。東京に馴染んで行く洋くんを見るのも寂しかった。元来、呑気に育った天然のまだ20歳前の之子には東京はとても汚くて怖い街に思えた。
なら、どうして、母の願い通りに「二十四の瞳」の若先生にならなかったのかといえば、怖さと裏腹にある都会への憧れ、1988年昭和63年バブル全盛期、瀬戸内の天然娘は、バブルの申し子となり、「木綿のハンカチーフ」さながら自分を振った男を見返すべく、小糠雨降る御堂筋に立つのであった。けれど、東京には、よう行かんのである。流行りのマヌカンヘアーにして肩パットで怒らせてみても、心の中は瀬戸内海の穏やかな水面を渡る鵯なのであった。
之子の母、鶫 之亜は島でスナックを経営しながら、夫亡き後、夫の母に手伝ってもらいながら、之子を育てた。最初こそ、自分の引いたレールの上を安全パイを生きて欲しいと願い、島の小学校の教師にすべく之子を育てたが、一転何があっても、決めたからには石の上にも3年泣き言、言わずにやって来いと之子の背中を叩いたのである。之子は、そういう風に真っすぐに育った。
「人間ハッタリが肝心やからね!セコセコせんとドンとやって来い!」と追い出し、今夜も田舎のスナックに立っているのであろう母。之子は、昨夜すぐに眠れなくて、大阪の夜空を見上げ涙が溢れないように言った
「大阪の星は小さいねぇ」
空は低く、川に映るネオンを反射して星はとても小さく遠かった。之子は布団を頭からすっぽり被って眠った。
つづく
この語は、1988年バブル全盛期、田舎から都会に飛び出した女の子が、バブルの申し子と呼ばれ、時代を謳歌し、本物に出会うまでの時代創作話である。
後書き
「空に向かって」
にじむ街の灯に
空を見あげた
泣いたら負けや
泣かへんで
空に向かって約束した
夢しか無いよな
時代(とき)やった
一度も誰も
憎まへんで
海に向かって嘘ついた
嘘も吐き通せば
本気の嘘やで
墓場まで持ってたる
負けへんで
自分に向かって約束した
碧海 曽良
「ごめんてね」ってさぁ、思ってもないのに口先だけで私優しい人間です装う為に言うのって一番図々しくて薄汚いよねぇ笑笑
「ごめんてね」って言ったら許さないと相手が悪くなるものね、許される為に口先だけで謝ってんじゃねえよ!笑笑 ちっとも相手の心に寄り添ってないよね笑笑 少年マンガ王ナルシストもキモ。
自分のせいではないことの処理が出来るようになって、はじめて一人前に仕事がデキる大人です。いつまでも自分のことで精一杯の萬年ペーペーでいたければ別ですが。
こんなもの くだらないから もうやめた
そう打ち込んで 桜映えUP 📸🌸
悪口は くだらないから と悪口
投稿せしは 正論気取る
無季 😜
一番アホなのは、我こそわーって、正論気取って、悪口の悪口に悪口投稿してる奴だわね笑笑どれもこれも悪口ざんす、解ってる?笑笑
「正義は簡単にひっくり返る…だから、永遠に正義はそれこそ有り得ない。けれど、受けた恩って生涯かわらない、その人の中で正義であり続ける」やなせたかしって、結局そういうことを書きたかったのではないかなぁ、、凄いよね🌟🤗
さあ、今夜も、下手な横好き一炊の夢はじめようかな🤡
今日も1日お疲れ様でした。
4/2/2025, 12:57:37 PM