なんでもないフリ君と並ぶ夕暮れの道。淡く滲む茜色の空に君の声が溶けていく。それは風のように儚く美しい。「大丈夫だよ」と笑う君の瞳に本当の色を探してしまう。触れたら壊れてしまいそうなその微笑みに息を呑む。なんでもない、そう告げるたび心の中でそっと祈る。君がいつかこの痛みに気づかないままでありますように。
12/11/2024, 2:04:52 PM