その時、私はまだ小学3年生だった。
いつものように、学校から帰ってきて、家に入り、ランドセルを置いた。
なにやら家が騒がしい
すると、私が帰ってきたことに気づいた母親は
「はちが病院に運ばれた」
私の愛犬。
頭が真っ白になった。
なんで?朝は元気だったのに。
私が学校から帰ってきたら、こんな状況。
このまま会えないでお別れになったらどうしよう。
小3ながらも、色んなことが頭に浮かび上がって、涙が溢れた。
なんで、朝もっと遊んであげなかったんだろう。
もっと撫でてあげればよかった。
青いブルーシートに包まれたはちを見て、走馬灯のように、はちと遊んでいた思い出が浮かび上がってくる。
とにかく、涙が止まらなかった。
そう、はちは亡くなってしまった。
その日から、はちのことしか考えられなかった。
中一になった今でも覚えている。
あの風景。
忘れたい。泣きなくなってしまう。
でも、私が悲しんでいたら、はちはもっと悲しむかな。
ここに、はちが存在してなくても、私の頭の中ではずっと生きてる。
「忘れたくても 忘れられない」
10/17/2023, 2:23:34 PM