傲慢な王様が各地より集めた裁縫家達に言います。
「より希少で豪華な服を作ってまいれ」
実質王様の気分次第で変わる無理難題。
ある者は宝石をあしらい、ある者は金をあしらい、またある者は鶴の羽根で織られたという生地を使い。
そんな中1人、装飾が無い服を作った者が居りまして
「貴様、これはどういうことだ?」
「はい王様、こちら透明な羽根をふんだんに使用した服となっておりまして、特定条件下でのみその豪華さが現れるのです」
それを聞いた王様、ならばその特定条件下とやらを再現出来るかを問いますが、裁縫家はその条件を一切口にする事はありませんでしたとさ。
(透明な羽根)
裸の王様のオマージュ、透明だけど触った感触はあるので実体はあるようです。
11/8/2025, 12:06:08 PM