昔から海は苦手だった。遠くから見たり写真で見たり雰囲気だったり。自分と照らし合わせてみることをしなかった。なぜ怖いのかよくわからないけど、私のような小さな体をこの地球の半分を覆っている水に覆い被されると思うと恐怖に感じる。でも海の雰囲気は好きだ。夏の風。海と塩の混ざった香り。一定でない波の音。全てが心地よい。私の悩みもストレスも全部全部どこかに流してくれるなら。どこかにたどり着くのなら。 海はとても優しい。でも夜の海は少し暗くて優しさを感じずらい。一定でない波の音も,月の光だけで照らされた砂浜が怖さを引き立たせている。
周りが見えないところで一定でない波の音は,私の日常と変わらないのだろうか。ストレスを抱えたり悲しかったり、周りが見えないところで,少しでも自分の話をされると怖くてたまらない。前までは流せていた言葉が怖くて悲しくて。でも海はそんな小さな悩みも優しくどこかに流してくれる。
もう何年海を、波の音を聞いていないのだろう。
8/15/2022, 1:38:30 PM