「静かな夜明け」
泣き腫らした目で、朝日を見つめる。
昨日までの、弱気な私とは今日でサヨナラ。
もう、泣かない。振り返らない。
アイツらになんか、屈しない。
キッカケはよくある話。
あの子達が虐めをしたからそれを止めた。それだけ。
そして、次の日からは私がターゲットになった。
あの時に助けた子も、一緒になって私を虐めてた。
くっだらない。
そう思いながらも、私のメンタルは徐々に削れて行った。
悔しい。泣きたくない。負けたくない。
馬鹿らしい。相手になるのもアホらしい。
関わりたくない。認めて欲しい。
……憎い……
もう、色んな感情が混ざって、悪い事を考える自分にも自己嫌悪になったりして。
でも、それも昨日で終わり。
悩んだ。苦しんだ。考え抜いた。
で、出た答えが。
相手にしない。相手の土俵に上がらない。
バカは見てやる必要もない。目が汚れる。
もしかしたらあの子達も何かを抱えていて、それで発散出来ずにあんな事してるのかもしれない。
辛い事情があるのかもしれない。
でも、それって私に関係なくない?
ましてや、人を虐めていい理由にはならないよね。
人にされて嫌な事はしない。
仮にそれを自分がされて嫌でない事でも、相手が嫌がる事ならしない。
当り前の常識と敬意を持って人と接する。
これって、文明社会で生きてく上で最低限の事じゃない?
それすらも守れない、おバカな奴らに、何で私が苦しめられなきゃならない?
バカの土俵まで、こっちが降りてやる必要なくない?
同じ言葉で語れず、同じ常識が通じない相手に、私は何を望んでた?
同じレベルで語れない相手に合わせる必要ないよね。
昨日までは、そうやって相手を蔑む自分の事も嫌いだった。
でも、今日からは。
蔑んでいい。嫌っていい。
だって、まともに相手にならない人達だから。
常識が、誠意が、普通が。
それらが通じない相手は、蔑んでいいと思う。
そんな人の為に、これ以上私のメンタルを、1ミクロンたりとも削らせるもんか。
静かな決意の中、静かに夜が明ける。
新しい、私の一歩目。
2/6/2025, 12:23:23 PM