夏の雨

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ちょっとホラーです!死ネタあり。
『___昨夜、〇〇市の店で殺人がおきました。犯人は捕まっていない様です。』
「〇〇市ってここじゃん…気をつけないと。」
そこで映像が切り替わる。
監視カメラには無表情で、灰色の瞳を持った男が映っていた。

「この男って…あいつだ!」
“あいつ”…とは過去に俺の両親を殺した奴だ。
ずっと復讐をしようと思っていた。
両親を殺したからもそうだが、俺には昔から
〈正義〉というものに執着していた。だからか悪は痛い目に遭うのが当然だと思っていた。なのに警察は犯人を捕まえられなかった。
「やっと今日と言う日が来たんだ…!絶対に…」
コロしてやる。
たとえ間違いだったとしても。鏡の中の俺は、赤い瞳がワインレッドに染まった……気がした。




「誰だ君は。」
「俺はお前に両親を殺された」
「そんな事はしていない。」
「してる!覚えてなくても俺は覚えてる。お前のその灰色の瞳……!」
「ふぅん。で、何がしたい。」
「今から殺すんだよ!!」
「そうか。」
「チッ…なんで冷静なんだよ」
「殺されなければいい話だ。」
「絶対コロしてやる!」
彼は果物ナイフを懐からだしたと思えばこっちに向かって振りかざす。
「甘い。」
俺はそれを避け、拳銃を彼の頭に突きつける。
「っ!」
「殺すんだったら徹底的にやらなきゃだな。最後に言うことは?」
「…殺す。コロスコロスコロス…」
彼は聞いていないのかずっと同じことを言っている。つまんな…いいや、殺そ。
「じゃあな。両親と会…いや、お前は地獄逝きか」
俺の声と共に彼の脳天を直撃する。




「間違い…だったな。分かってたんだけどね…」

#たとえ間違いだったとしても
死ネタも結構書いてるけど、実は死ネタ好きじゃありません!嫌いです!
「誰だ君は」からは犯人視点で、最後の「間違いだったな」は主人公視点です。
灰色は冷静、赤色は勇気、攻撃です。言うて関係ないけどね!

4/22/2023, 11:50:09 AM