るに

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寒くて寒くて
布団から出れない今日。
用事があるので
絶対に出なければならない。
もぞもぞし、
毛布を被りながら
裏起毛のセーターを探す。
テレビをつけると
午後から雨が降るようで、
傘を持っていけと言っていた。
水を一口飲んで
やっと毛布と布団から出る。
靴下を履くのを忘れていて
床が氷みたいに冷たかった。
吸い込む空気はひんやりしていて
鼻が痛くなった。
まだ時間に余裕があったので
もう一度毛布を被って着替えた。
息が整い、
足が温まり、
ポカポカしてまた寝そうになったが
スヌーズを消し忘れていた
アラームに起こされた。
用事を済ませ
家に帰ろうと歩くと
雨が降ってきた。
だが、
なんだか霧雨みたいな
柔らかい雨だった。
傘なんかいらない、
このままスキップでもして帰ろうと思った。
帰ると髪はしっとりと濡れていて
ボサボサだ。
やっぱり傘をさした方が
よかったかもしれない。
寒かったので
お風呂に入るか迷ったが、
めんどくささが勝ち、
服だけ着替えた。
なんとなくスマホを開いて
漫画を読んだ。
昨日最新話を読んだばかりなので
更新はされていなかったが
それでもよかった。
頭で何かをずっと考えていないと、
寒くて寒くて。
明日の朝は
今日より寒いらしく、
もうマフラーを巻いて寝ようか迷った。
なんだか背中が冷たいと思い見ると
髪の水が染み込んでいた。
思ったより濡れていたようだった。
すぐに小さめのタオルを取り
力強く拭いた。
"Good Midnight!"
ぽろっと落ちる
雫を見ながら呟いた。

11/6/2024, 2:18:25 PM