しろ

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heart to heart

腹を割った話し合い、か。

彼女はふと自分自身を振り返った。

本心を話し合える相手ってどれくらいいるのだろうか

もしかしたら一人もいないのかもしれない

感情が爆発した時、腹の底から搾り出すように、心の叫びを相手にぶつけたことはあっても、
それが果たして本心なのか、
もうわからないのである。

いつも良い子を演じてきてしまったから。

良い子を演じている事が染み付いてしまって、彼女の本来の姿はもうわからなくなってた。

ただ、救いなのは、目の前の困ってる人を助けなければいけない、と真剣になること、これだけが彼女の嘘偽りない姿だった。

腹を割って話す相手が、彼女には現れるのだろうか。

生涯現れないかもしれない。

だから、彼女は自問自答することから逃げないことに決めた。

本当の自分はどうしたいのか、

自分のしたい事が通らない場合、折り合いをつけていかないといけない事もこれからは色々と出てくるであろう。

でも、自分はこう思っているんだということを、封じ込めないで、ただ、言わないだけ、に変えることにした。

社会で生きていくには色々と我慢が必要である。

彼女が腹を割ってなんでも話せる世の中がくるといいな、と私は思っている。

2/5/2025, 12:28:15 PM