Ling

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何をするにも失敗続きの人生だった。
周りの人には多大なる迷惑をかけ、冷え込む視線を送られる。だから、自身にできる精一杯の責任を取ろうと思った。
麻縄を首に括る。勇気の一歩を踏み出そうとした。

しかし、君がそれを台無しにした。

泣いて怒る君の気持ちが理解できない。社会の歯車にはまらない欠陥品が、廃棄されるだけであったのに、君が無理やりはめ直した。

なんなんだよ。じゃあ君は同じ状況だったらどうしてたんだ。俺は君と一緒に死ねば良かったのか。俺は捲し立てた。
君は顔をくしゃくしゃにして口角を少し上げた。
ああ、ますます分からない。

結局、暫くは死ねないようだ。
俺は君にただ、嫌いだと言った。

「一緒だね。」

君はそう言った。続けて君は、死にたくないけど苦しんでやると何もかもを見透かしたように言った。

腹が立ったので、肩を叩いた。
君は肘で突いてきた。


2025/09/23 #僕と一緒に

9/23/2025, 10:20:55 AM