青い風青い風が吹いた。それだけで思い出してしまう。あの日、君は同じ景色を見ながら、もう少しで泣きそうな顔をしてた。何も言わずに、ただ風に髪を揺らしていた君。その横顔が痛いほど綺麗で、息をするのを忘れるくらい。青い風はすぐに去った。残ったのは、何も変わらない町と、もう二度と戻らない時間。今も風が吹くたびに、あの青を探してしまう。もう隣に君はいないのに。
7/5/2025, 9:38:55 AM