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『流れ星に願いを』


土砂降りの雨の音に彼女の声はかき消され、荒くなる呼吸に、震える手足。
どれだけないても誰にも届かない。
それでも、必死になき続ける。

誰かに見つけて欲しくて、生きたくて、ただ、明日の光を見るために。

ガサガサ、と、草むらから音がした。
もうそちらを見る力がない彼女はただ聞いていた。

「……___?」

自分より少し大きいだろうか、自分はもう食われてしまうのだろうか、いや、食えるところはもうなにもない。

ドクドクと脈打つ心の音だけがうるさく、雨の音も、針を刺されるような雨に打たれる感覚も徐々に小さくなった。


自身の体が振動した。
目を開ければ、そこにはたくさんの“敵”がいた。
思わず威嚇をした。
でも、その“敵”は形が歪み、音を漏らしていた。そして、目から水が零れていた。

夜に咲く花の中に、たまに、こうして散っていくものがあった。

瞬く間に流れていき、彼女はよくそれをじっと眺めていた。
彼女は、あのときのものだと信じて疑わなかった。

彼女は切断されていた足に少し驚いたが、直ぐに慣れてしまい、そっと近づき、その落ちてきたものに顔を寄せ、舐めた。

それは、昔に舐めたことのある、陽の光の眠る絨毯の味がした。
それは、温かかった。

4/26/2026, 2:43:58 AM