空はこんなにも気難しいことを考えているのに、私たちは教授の講義について何一つ分かっていない落第生のようだ。
締め切りの設けていない卒業論文について、人生の一つや二つ。掛けた人も、掛けてない人も、あるいはアイロニー的に自死を選んだ人も。
きっとあの平和的で美しい空に溶け込んで、蒼天の色をみているのだとしても、けして、けして分かっちゃいない。
そして、教授である空も、それを由としている。
どこに居ても学び舎である。それを感じると、歴史上の巻物のなかに露として消える魂のようだ。
私も、あなたも、誰でも。最後は魂になる。
6/25/2025, 9:59:20 AM