récit

Open App

星々がきらめく夜に、イケメン猫は銀色のゴンドラを漕いで、誰も知らない秘密を乗せてゆく。

その周りは、星屑の中に紛れた涙の雫や無邪気な笑顔が交錯している。

ゴンドラが傾かぬように、イケメン猫は無垢な心でただ漕ぎ進む。

その姿を月が見守り、語りかける。
「特別な夜だね」

イケメン猫は微笑んで答える。
「その通りさ、深く集中しているんだ。自分に没頭すれば、いつの間にかリズムが掴めて、自然と調和が生まれるものさ」

月は少し考えてから、静かに言う。
「秘密は、決して読み解いてはならぬものだな」

イケメン猫は澄んだ瞳を向けて、月の言葉に頷いた。

「誰も知らない秘密」

2/8/2025, 1:38:51 AM