NoName

Open App

火傷しそうなほど照りつく日差しに手をかざす。
「熱中症には気をつけなさい」と母から持たされたスポーツドリンクはすでにぬるくなっていて保冷剤代わりにはならない。
すると、スターターピストルのけたたましい音が鳴り響いた。
それと同時に選手は走り出し、応援の声が湧き上がった。
「あついなー」
炎天下の中行われている体育祭は、日差しに負けないくらい熱気を孕んでいた。

7/2/2024, 12:23:52 PM