宮平和実

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「後悔」

 私は、大学生。大学の今日の授業のグループワークの授業でお題に対して意見交換をするという内容だった。グループの人と意見が対立してしまった。私は相手の考えを尊重しつつ、自分の考えを述べた。相手は私の考えが気に入らなかったようだった。グループ内の雰囲気が悪くなってしまった。
 今は、グループワークの授業が終わり、ベンチに座り、休憩している。
「ああ。なんで、こうなってしまったんだろう」
気が付くと、ため息が出る。
落ち込んでいる私の頬をヒヤリと冷たいものが当たった。
「わぁ!冷たっ!」
「はい。これ、コーヒー缶。あげるよ」
写真サークルでよく一緒にいる、仲良しの先輩だった。
「先輩!ありがとうございます」
「隣に座ってもいいかな?」
「どうそ」
先輩は私の隣に座った。
「また落ち込んで後悔しているんだね」
「ええ」
「今回は何があったの?」
「グループワークの授業でグループ内の雰囲気が悪くなってしまって」
先輩は、私の話を親身に聞いていた。
「グループワークねぇ。私も苦手だなぁ」
「先輩もですか?」
「うん」
「人間関係は難しいね。私は、君は人を傷つけないように話しているのは知っているよ」
「ありがとうございます。話す時は相手を傷つけないように気を付けているんですが、なかなか難しいですね」
「うん。そうだね。色んな人がいるからね。色んな人と話して、経験する事が一番かな。楽しいと感じる事も後悔する事や落ち込む事もあるとは思う。まぁ、これは、私にもいえる事なんだけどね」
「アドバイスありがとうございます」
「いえいえ。なんだか当たり前の事を言っている、薄っぺらいアドバイスになっちゃって、参考にはならないかもだけど」
「そんな事はないですよ。話を聞いてくれてありがとうございます。心が、軽くなりました」
私は頭を下げた。
「それは良かった!私で良ければ、話を聞くよ」
「ありがとうございます」
「うん。いつも思うけど、君は真面目だなぁ」
「そうですか?」
「うん」
「あっ、私もうすぐ授業の時間だったんだ!」
先輩は立ち上がった。
「それじゃあ、また、サークルで会おうね!」
先輩は、私に手を振った。
「はい!」
私も手を振った。
 私は、先輩に今回の出来事を話した事で、これからも人間関係で悩むと思うけれど、前向きに考えて色んな人と、話して経験したいと思った。


5/15/2024, 1:21:53 PM